大会長挨拶

臨床の場で活躍してきた理学療法士が管理職を担うようになると、「管理職になっちゃった」と自分自身を表現することがあります。現場で理学療法を実践することが少なることへの寂しさから出てくる言葉かもしれません。私自身は、目の前の患者を少しでも良くするために、理学療法について一所懸命研鑽を積んできましたが、理学療法管理に関しては学んでは来なかった気がします。良い臨床家が、良い管理者になると誤解していたのかもしれません。良き縁があり日本理学療法管理研究会に入れていただき、管理について学ぶ機会を得ました。この管理について学ぶ中で、臨床ではない、管理者としてのやりがいを感じるようになり、管理者としての目標を持てるようになり、その中で小さな喜びも感じられるようになりました。このような経験を参加者と共有したく、今回の学術大会のテーマを「理学療法管理の喜びと基本」としました。近年、若いスタッフが管理職になりたがらないという話が聞こえてきます。現在、管理を担っている管理者が喜びを感じられるようになると、管理者を目指すスタッフが現れてくると思ってます。

会場のある東京都八王子市は、高尾山が有名な街です。その年の気温にはよりますが、12月はまだまだ、紅葉がきれいな時期となります。準備委員一同、皆さんのご参加をお待ちしております。

 

第8回日本理学療法管理学会
学術大会長 中澤 幹夫
(多摩丘陵リハビリテーション病院)